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Writer's picture悦子 隅田

🍀夢のお告げ🍀



たけねこくらぶのメンバーになる前のわが家が2匹目の猫を迎えたとき、そして現在の2匹の関係についてお話しします。

コロナ禍が続いていた3年前のことです。

外出制限、在宅勤務のおかげで、愛猫ことちゃん(当時9歳)とまったり過ごす日が続いていました。

ことちゃんは、生後2週間のころに保護し、ミルクの時期から育てた猫。人間の言葉が分かるのでは?と思うくらい通じ合えていると感じていました。うちの息子(人間)にとっては、もはや姉のような存在です。

「彷徨っている仔猫に出会ったら保護しよう」

「猫の仲間がいる方がうれしいはず」

そんな勝手な思いを抱いていたある日、ご近所のママさんから「仔猫飼いませんか?」と聞かれました。このママさんは、ことちゃんの保護に協力してくれた人です。一緒に乳母も務めてくれた彼女の話に、2匹目を迎えたい気持ちが高まっていた私は、食いつきました。「飼いたーい!」

聞けば、ママさんの職場の同僚が仔猫5匹と母猫の家族を発見。仔猫を保護したいけれど、預かる人がいなくて保護に踏みきれないという話でした。

「3匹ぐらいなら預かれるかな」

何の経験もないのに、妙に自信満々で引き受けましたよ。

夫と息子には、「そういうわけで、3匹やってきます」と事後報告。


翌朝、夫が「ことちゃんが『しょうがないなー』って言いながら仔猫をおんぶしている夢をみた」というのです。これは正夢だ!きっとうまくいく!

そして、代表・隅田さんと熟練・瀬戸さんの手はずで仔猫5匹の保護が成功。預かった仔猫たちは、三毛(雌)と茶白(雌)と茶トラ(雄)。月齢3カ月ぐらいのとてもかわいい子です。

3匹のケージを興味津々で覗くことちゃんに、トコトコと寄ってきた三毛。なんと一撃をくらわし「キシャーキシャー!」と威嚇…。ことちゃんは驚いて逃げ去り、2度とケージに近づこうとはしませんでした。

夫のみた「夢のお告げ」は嘘っぱちでした。


預かり出して間もないころの仔猫たち。イカ耳の三毛と茶白、隠れる茶トラ



預かり3カ月ごろ。隠れるどころか堂々と寝転ぶ茶トラ



残念ながらことちゃんの協力は得られませんでしたが、隅田さんや瀬戸さんからさまざまなアドバイスを受けながら、仔猫たちの世話を続けました。半年後に三毛と茶白は、素敵な里親さんのもとへ。茶トラは、仮名「トラオ」から、わが家の「ラオウ」になりました。


ところが、2匹は一向に仲良くなってくれませんでした。

姉猫たちに甘えていたラオウは、ことちゃんに甘えたくてしょうがないようです。一方、ことちゃんは、ラオウがウザくてたまりません。猫じゃらしで一緒に遊んで交流させようと思っても、ラオウが近づくと、ことちゃんはプイとどこかに行ってしまいます。

それでも、ラオウは、ことちゃんの前でお腹をみせて寝転んだり、寄って行ったりと粘り強くアプローチをし続けました。

そのかいあって、近ごろは、ことちゃんがラオウに鼻チューする姿が見られるようになりました。2匹とも、私の布団に潜り込んできます。ここまでくるのに約2年かかりました。


猫同士が仲良くなれるかどうかは気をもむところですよね。

猫のことは猫に任せるしかないというのが実感ですが、猫を迎えると決めたからには腹をくくって長い目で見守ることが大切だと思います。長く付き合うと、予想もしないようなおもしろいことがあるかもしれませんよ。

わが家の場合、夫がラオウの「腰パン」要員として活躍することになるとは思っていませんでしたもの。

        担当・川本


「おっさんの腰パンは最高です!」


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