私が初めて猫を飼ったのは23才の時でした。
父が知り合いからキジシロの生後2カ月くらいの女の子を連れて帰ってきました。
父が「モモちゃん」と名付けました。
私の名前は「トモコ」なのですが、父は本当は「モモコ」と付けたかったそうです。
でも、50年前の時代、まわりからあまり良い反応をされず、「トモコ」にしたと言っていました。
そして、時を経て念願のモモちゃんが誕生したのです。
モモちゃんは、とっても可愛く賢く私と深く通じ合い、心から愛していました。
猫とこんな風になれるんだと初めての感覚でした。
ところが、一年後幸せな時間は突然終わりを迎えました。
モモちゃんが家の前で車に轢かれて亡くなってしまったのです。
家族の不注意で窓が少し空いていて、そこから外に出てしまいました。
私はその日から悲しみと後悔と喪失感で泣き続けました。
今でも思い出すと胸が締め付けられます。
私が里親さんに猫ちゃんをお届けする時、何度も何度もお願いしていることが脱走対策です。
それは、やはり私が経験した苦しみを誰にも味わってほしくない、猫ちゃんにも最期まで寿命を全うしてほしいと強く願っているからです。
外は本当に危険です。
迷子になって帰れなくなったり、交通事故、病気、虐待、何が起きてもおかしくありません。
今一度、猫を飼われている方はおうちの脱走対策を見直してみて下さい。
ご家族でもしっかりと確認し合って下さい。
一瞬の油断が一生の後悔にならないために。
担当 森田
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