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🌸春の訪れと、私たちが“ねこの不妊去勢手術”を訴える理由🌸

  • Writer: 悦子 隅田
    悦子 隅田
  • Mar 3
  • 3 min read


こんにちは。たけねこくらぶの西田です。

少しずつ日差しが春めいてきましたね。散歩が楽しい季節ですが、保護活動の現場にとっては、一年で最も緊張感が走る時期の始まりでもあります。

この時期は、以下のような相談が大変多くなります。

「庭で野良ねこが激しく鳴いている」

「公園で子ねこの声がする」

「近所でねこが急に増えた」

これらはすべて、ねこの繁殖期が始まったサインです。そして、その背後には「不妊去勢手術が間に合わなかった」という現実があります。



●知っていますか?猫算の恐ろしさ

「1匹くらい産ませても、飼い主を探せば大丈夫」

「手術をするなんてかわいそう」

そんな優しい気持ちが、取り返しのつかない事態を招くことがあります。じつは猫の繁殖力は、人間の想像をはるかに絶するスピードなんです。

ねこは1回で4〜6匹出産しますし、しかもそれが年に2〜3回可能。また生後半年で妊娠可能なので、春に生まれた子が秋にはもう親になります。そして交尾の刺激で排卵するため、ほぼ100%の確率で妊娠するという驚異の受精率!(不妊治療経験者の私からするとうらやましい)

計算上、たった1組のペアから、1年後には20匹、2年後には80匹、3年後には2,000匹以上に膨れあがる可能性があると言われています。これが、いわゆる“多頭飼育崩壊”の入り口です。最初から増やそうと思って崩壊させる人はいません。「1回だけなら」という油断が、命の重さをコントロール不能にしてしまうのです。

●「かわいそう」の先にある、本当の地獄


手術をすることに対し、「体にメスを入れるのはかわいそう」「自然のままが一番では?」という意見を目にすることもありますし、そのお気持ちは痛いほどわかります。

でも、手術をせずに外で生まれた子猫たちの末路を、私たちは知っています。

・カラスに襲われ、命を落とす子。

・猫風邪で目が潰れ、動けなくなる子。

・飢えに耐えかねてゴミを漁り、虐待の対象になってしまう子。

・道路に飛び出し、車に轢かれてしまう子。

「産ませてから、過酷な環境で死なせること」と「産まれないように手術をすること」

どちらが本当に残酷なのでしょうか・・・ただ事実として言えるのは、不妊去勢手術は、不幸な運命を辿る命を、入り口で止めるための唯一の方法であるということです。

●手術がもたらすねこ自身のメリット


実は、手術は不幸を防ぐだけでなく、今生きている猫自身のQOLも高めてくれます。

・病気の予防:乳腺腫瘍や子宮蓄膿症、精巣腫瘍などのリスクを大幅に下げます。

・ストレスの解放:本能による激しい発情のイライラや、縄張り争いのケンカから解放されて穏やかに過ごせます。

・感染症のリスク低減:ケンカや交尾による猫エイズ・猫白血病の感染を防げます。

手術を終えた猫たちは、驚くほど表情が柔らかくなり、人間ともより深い絆を築けるようになりますよ。

●私たちにできること、これを読んでくださっている方にできること


もし街中で、耳の先がサクラの花びらのようにカットされたねこを見かけたら、それは誰かが自費で手術を行い、その一代限りの命を地域で見守っている証です。




今、身近に未手術の猫がいるなら、どうか勇気を持って一歩踏み出してください。

「自分だけではどうすればいいかわからない」という時は、私たちのような保護団体や、お近くの動物病院へご相談ください。

1匹のねこに手術をすることは、その1匹を救うだけでなく、これから生まれてくるはずだった何百もの行き場のない命を救うことと同じです。




私たちは、ねこたちにとっても人にとっても、ずっと平和な時間が続くことを願っています。



      担当  西田




 
 
 

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