動物と暮らしていらっしゃる方には、行きつけの動物病院のある方が多いと思います。中にはどの病院が良いか迷っている方もいらっしゃるのでは?
私自身も、数年前までは動物病院ジプシーでした。
私の住んでいる地域ではペット動物と暮らしている方が多いのか、あちこちに動物病院が増えていっています。
それでも、「ここだ!」と思える動物病院がなくて本当に悩み続けました。
技術はあっても猫への愛情が感じられない獣医師、設備があまりに不足している病院、優しいけれど力不足の獣医師、料金がバカ高い病院…などなど。
その後、長いジプシー生活を経てやっといまの動物病院と出会いました。そのきっかけになった猫は「はっちゃん」という子です。
キジトラのはっちゃん ↓
保健所から処分される猫を引き取るボランティアをなさっていた大阪の方(ボランティアの師匠と思っています)から預かったはっちゃん。
まだたけねこくらぶは結成前で、1人で活動していた頃の話。
Twitterで毛を逆立ててシャーッと威嚇している保健所での写真を見て、預かろうと決めた途端、阪急梅田駅で待ち合わせて受け取っていました…
保健所からの猫の状態は基本的に良くないのですが、はっちゃんも御多分に洩れず下痢が続き‥。
その当時ちょっと引っかかる点があっても近いという理由で通っていた病院に連れて行ったところ、下痢止めをもらっただけでした。
その頃のガリガリに痩せているはっちゃん↓
次の夜仕事から帰ったら、ウンチまみれのはっちゃん。グッタリしています!
やばいっ!
もう21時…。病院に電話しても通じず、当時夜間でも開いている病院が22時から開院なのを調べて車を走らせました。
右手はハンドル、左手ではっちゃんをさすりながら。
「生きてるか!?生きてるか!?」
21時半過ぎに到着しても病院はまだ開いてなくて、駐車場で待機していたら、はっちゃんは末期のような叫び声を上げました…!
ウギャーッ!!!
焦って病院に電話を入れると、すぐにドアを開けてくださり運び込みました。
点滴と検査。
コクシジウムの異常発生が原因。
コクシジウムは野良猫にはほとんどいる寄生虫で、特に気にすることはないが、免疫力の弱い子猫で異常発生すると下痢が続き命の危険になることもある、という説明をしてもらいました。
午前2時以降に迎えに行くと治療費は倍になるそうなので、午前2時まで近くのファミレスで時間を潰して、午前2時前に迎えに行き連れて帰ってきました。
次の日にいつもの病院に行っていきさつを説明しても胃腸薬と下痢止めが出ただけで入院もさせてもらえず帰宅‥
明らかに汚いものを見るようで迷惑そうな獣医師…。
その晩またもや調子が悪くなり、再び夜間病院に!
夜間病院の先生は「入院させてもらえるように手紙を書きます」と言ってくださいました。
次の日に再び同じ病院に行くのも嫌で悩んでいたら、友人から新しい病院ができたという情報が!
一縷の望みをかけて手紙を持ってその新しい病院に行ったところ即入院!
入院して、ネブライザーで薬を吸入してもらっているはっちゃん ↓
3日間、大切に治療をしていただき元気になって帰ってきてくれました。
その新しい病院の先生は説明がとても丁寧で、こんなにわかりやすい説明をしてくださる先生は初めてでした。
さらに丁寧な心こもった触診、的確な検査とその結果からの迅速な治療。動物への誠実な姿勢。
この病院に決めようと思った瞬間でした。
今でもその病院に通っていますが、地域で他にはなかなか良い病院がないからか、その病院の評判が口コミで広がり、とにかく患者さんが多く待ち時間が長い‥完全予約制になっても、混雑する病院で有名に。
現在では、獣医師が10人近くいらっしゃる大きな病院となってしまいました。それでも私の条件をクリアしている病院としては、行きつけの病院となり、私の動物病院ジプシーは終わりを告げたわけです。
元気になってうちの子になった太り過ぎのはっちゃん↓
以上の経験から、動物病院を選ぶ条件を私なりに考えました。
◉動物を大切に思い、飼い主と動物に寄り添う姿勢を持ち、人格的に尊敬できる獣医師であること
◉獣医師に技術があり、日進月歩である動物医療の勉強を続けていること
◉治療を行える施設が、ある程度充実していること
◉妥当な料金であること
もちろん他にも細々とした希望はありますが、最低限、以上の4つの条件は捨てられないな、と思っています。
担当の先生が
「触診だけでも病気を見つけることができたりします」
とおっしゃるように、丁寧に心を込めて触診してくださる先生であれば、それだけでも安心できますね。
皆さんも信頼できる獣医師に巡り会えますように…
(メンバーの息子さんが動物病院を神戸で開業なさっています。人格も素晴らしく、技術、設備、申し分ないのですが、私の住んでいるところからはあまりにも遠い‥。でも問診で頼らせてもらっています。ありがとうございます。)
担当 隅田
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