昨年5月末、6匹のきょうだい猫を預かり始めました。
推定2カ月半。
オスの黒猫3匹とメスのサビ猫3匹。
初日は、何となく見分けがつく程度で、ワチャワチャ動き回るとどの子がどの子か分かりません。
涙目なのは、どの子?
軟便は、この子?その子も?
動きが止まるのは、ご飯のときと寝ているときだけ。
じっと観察して、特徴を探しました。



(2024年5月撮影)
6匹の中で一番体格のよい黒猫が「ゥニィーゥニィー」とよく鳴きます。ケージの奥に座ってジッとこちらを見つめる風貌にピン!と閃いて、この黒猫のことを「諭吉」と呼ぶことにしました。
〝演説の父〟と言われた明治の偉人・福沢諭吉にあやかり、波乱万丈の猫生を立派に生きてほしいという願いを込めて。

諭吉(2024年5月)

諭吉(2024年6月)
黒猫3匹は、「諭吉」を筆頭に「漱石」「イナゾー」という明治の偉人シリーズ。
サビ猫3匹は、発想を変え、アメリカのテレビドラマ「奥さまは魔女」から「ルシンダ」「タバサ」「サマンサ」。
本当の名前ではなく、預かり期間限定の呼び方、つまり仮名です。
「クロ」でも「サビ」でも呼び方は何でもいいのでしょうが、「この仮名がご縁をつなぐかもしれない」と思ったり、「ひょっとしたら保護猫界で人気者になっちゃう?」と妄想も。
仮名とはいえ、医療機関ではカルテや診療報酬明細に記載されます。
ワクチン接種のため、ぜろの会動物病院を受診したときのことです。診察台でガタガタ震える「諭吉」を、スタッフさんが「ゆきちゃん。怖いね。大丈夫よ」と声をかけながら、そっと抱きしめてくれました。厳しい応対で知られるスタッフさんの愛情と、「ゆきちゃん」と呼ばれてまんざらでもない表情の「諭吉」…。
この時以来、実は、密かに「ゆきちゃん」と呼んでいます。

諭吉(2025年1月)

諭吉はナデナデがお好き(2025年1月)
わが家で預かった猫たちは、新しい名前をもらって、猫部屋を卒業していきます。
ある里親さんが「名前は最初のプレゼント」と話してくださいました。それくらい新しい名前には、里親さんの思いが込められているのを感じます。
「諭吉」こと「ゆきちゃん」は、まだ卒業していません!
2月16日(日)、「ふるさと保護ねこ譲渡会」(たけねこくらぶ主催)に参加します。
会場は大山崎ふるさとセンター会議室3(大山崎町字大山崎小字竜光3)。
阪急大山崎駅から徒歩1分、JR山崎駅から徒歩3分、近隣にコインパーキングあり。
一緒に、「ルシンダ」「タバサ」も参加。
午前の部でお待ちしていますので、気軽にお声がけください。
気がむけば、「ニャー」と返事をするかもしれません。
そして、新しい名前のご縁がありますように。
担当 川本千春

お茶目なルシンダ(2025年1月)

お転婆さんなタバサ(2025年1月)
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