top of page
Search
Writer's picture悦子 隅田

🍀いたって無口🍀




うちの4番め猫のいろはは、いたって無口な少年でした。


名前を呼べば、大きめの耳をぴくっと動かし、これまた大きめのお目めで見つめて、小走りでやってくる。音もしっかり聞こえているし、かなり早い段階から自分が「いろは」であることも認識している。なのに、お返事の「にゃーん」はなく、ごく稀に「うぐうぐ」というようなつぶやきを発していました。



そんな無口だった少年いろはが2歳を過ぎた頃、呼びかけに対して「めーん」とはっきり返事をしながら駆け寄ってきました。「えらいね、えらいね」と撫でまわしながら褒めちぎったところ、壁際に置いている爪とぎまで走り、喜びのバリバリ。そして、また戻って来て、名前の呼ばれ待ち。この日の「めーん」をきっかけに、お返事はもちろん、ごはんを食べる前の喜びの頭突きも「めん、めん」鳴きながら、さあ寝ましょうとベットにあがるときも「めーん」と鳴き、そのあともしばらく「めーん、めん」と話し続ける、お喋り好きの男に成長しました。



七夕に亀岡ガレリア道の駅で開催した譲渡会では、1年後に猫と暮らすための見学に来られていた若いご家族もいらっしゃいました。長年猫と暮らしていたベテランさんもお越しくださいました。その方々は、どのような準備をして猫を迎えたらよいか、この猫の里親となるためにはどのような注意が必要か、など、詳しく質問してくださいました。たけねこくらぶのメンバー、特に猫を預かりお世話をしているスタッフは、しっかりとしたお答えやできるかぎりのアドバイスをさせていただいています。質問、大歓迎です。



猫も人間と同様にさまざまな性格を持っています。第一印象のまま大きくなる猫もいれば、いろはのように途中から反応がまったく変わってくる猫もいます。猫と暮らすということは、人間が猫の時間に合わすことのように感じます。ぜひ、そういう時間を丸ごと楽しんでいただきたいと思います。


うちのいろはは、いたって無口からお喋りくんに変化しましたが、最初からまったく変わらないこともあります。そのひとつが、先住のいちばん年上猫の玉藻が大好きだということです。仔猫のころから、ほとんど付きまといのように玉藻のあとを付いて回っていたいろはは、8歳となった今でも玉藻のことが大好きです。そんな2頭の幸せ2ショットで今回のブログを締めさせていただきます。


     担当  上田




197 views0 comments

Recent Posts

See All

Comentarios


bottom of page