こんにちは。記録係をしています上田が今回の担当です。
春は出会いと別れの季節といいますが、猫との出会いも出産ラッシュの春は圧倒的に多くなってきます。私の友人、知人たちの愛猫との様々な出会いから今回は<大学入試を見守ってくれた先代猫が……>というお話です。
出版社に勤める知人は、小学生の頃、商社勤務のお父様のお仕事の関係でアフリカで過ごしていたそうです。そこで出会った猫と暮らし、帰国の際も様々な検疫や手続きを経て、アフリカ生まれの猫を連れて帰ってきました。帰国後の彼女は勉強で苦労をしたといいます。そんな彼女が大学受験を迎えたときには、相当頑張らなければならない成績で、あきらめの気持ちが出てきそうな毎日を家族の叱咤激励のなか頑張り続けていました。すると、それまで居間に居場所を決めていたアフリカ出身の猫が、毎日、毎日、彼女の部屋で過ごすようになったのです。それはまるで勉強する彼女を励ましてくれているようだった、と。頑張り屋さんの彼女は見事第一志望の大学に合格しました。高校の先生にも「まさか合格するとは」と言われる大逆転劇でした。家族で喜び合った数ヶ月後、その猫は老衰で虹の橋を渡っていきました。
家族みんなが喪失感で打ちひしがれたまま過ごしていたとき、大学生になった彼女が夜に帰宅する途中、泥まみれの仔猫を見つけて家に連れ帰りました。すると、昼間にお母様が2頭、夕方にお父様が1頭、それぞれ泥まみれの仔猫を連れ帰っていたのです。毛柄と保護した場所からして4頭は、おそらく兄弟。アフリカ生まれの猫が寄越してくれたにちがいなと、太郎、次郎、三郎、四郎と名付けて家族に迎えました。
このブログを読んでくださっているみなさまも様々な出会いによって猫さんと暮らしていらっしゃることと思います。また、新たな猫さんとの出会いを求めてくださっている方もいらっしゃると思います。たけねこくらぶでは、今後も偶数月に保護猫の譲渡会をしていく予定です。保護したときの状況、猫さんにまつわる愛しいエピソードを、預かりをしているメンバーが詳しくお話しいたします。どうぞ、みなさまの大切な家族との出会いの場として譲渡会をお考えくださいませ。
さて、うちの3番目猫ななとの出会いも聞いていただきたいところですが、文字数オーバーです。この話は次回ブログ担当のときに。今回は写真だけ。そっくりさんですが、ななは東大阪市出身。左にいる1頭はたけねこくらぶ代表の隅田さんが保護した向日市出身の、5番目にして末猫の三四郎です。
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