私達がよくお世話になる、獣医さんのお話です。児童書です。私が今、小学校で少しですが、司書をしておりその中の1冊。
小さいころから動物が好きで、沢山動物を飼い、看取りまた、失敗して死なせた経験をおもちです。
どんな動物でも見る、医師になろうと決め、他なら断られる動物も見る為、遠くからも来られる。なんと百種類をこすそうです。例えば、カンガルー、コウモリ、熊猫、蛇、ペンギン、カメレオン、毒蜥蜴など。しかし、決して自信があるわけでなく、動物や症状を見て対処したり、器具を作って手術をする。
毒を持ってたり、凶暴な動物もいて、いつも傷だらけ。小さなものは、2センチのカエル、70キロのりくがめなど。
そんな日常の診察や、飼い主さんとのやりとりが綴られている。
しかし、全ての動物が治せるわけでなく、2歳の若い犬を死なせ、飼い主さんの前で泣いたエピソードも書かれています。
でも、動物にきちんと向き合う、真面目な姿に心うたれます。是非読んでみてください。児童書なので、すぐ読めます。
巻末の言葉も、当たり前ですが、自分の思いを再確認しました。
「生きものにはすべて、うまれると同時に寿命があり、どんなに医療が発展しても、一生懸命おいのりをしても、必ず終わりがくる、ということです。終わりがあるとわかっていれば、大切なペットに「今」何をしてあげられるのかを考えることができます。ペットだけでなく、自分も、大切な人も、いつか死んでしまう日がくると思っていれば、「今」を大切にすごそうと思えるかもしれません」(田向健一著『珍獣ドクターのドタバタ診療日記』(ポプラ社)あとがきより)
担当 由良
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