数年前のことです。仕事の帰り道、溝を覗き込む親子の姿があり何だろ?と見に行くとそこには小さな小さな黒い子猫が横たわってました。横には牛乳が入った容器が置いてあります。
子猫はかすかに息をしているだけで動きません。。
…飲んでくれないね…。
親子はずっと見守り続けます…。
子猫はいつからこうなっていた?この親子はどうしたいのか…。私より先に見つけられた方…。
うーむ…
進展しない状況に
おかしな問いかけだが、聞いてみました。
…飼われないのですか?
うちは飼えないのです…。
……病院連れて行っていいですか?と聞いてからカバンにその子を入れ病院に行きました。。
診察中も全く動かない子。
おじいちゃん先生が体ほどある注射器で点滴、そして、
あかんかもしれんけどちょっと預かるわ。入院してね。
それから一週間点滴やら色々してくださり、なんと元気になり無事に退院することができました。
家に帰ったらミルクをあげたりトントンしてオシッコをさせたりのお世話が始まりました。
すくすく元気に育っていきましたが…
ある時は2階からバタバタと階段を落ちてくるように降りてきて粗相しながらまだぐるぐる回ったり…。
またある時は椅子の上にジャンプして乗りたいのに垂直にジャンプするだけで乗れない…。
トイレの砂が嫌なのか、いろんなとこでしてトイレでしない。
毛繕いしない。
同じルートをずっーと行ったり来たりする。
面白い変わった子やなぁ!
こんな子初めてです。
そう言えば退院して初めてミルクを飲ませた時、口をふこうとティッシュをさっさと取った音にびっくりして身体全体が飛び上がるくらいにびっくりしたこと…
この子はとても過敏な子⁈
結局、階段から降りて…はてんかん発作だったことが分かり、他の症状は脳の障害だろうという事、尿結石にもなりやすい体質だということも分かりました。
今も過敏な故にびっくりし過ぎてすぐにパニックになり錯乱状態で怒り続けます。
こうなると手を出すことは出来ず落ち着くのを待つしかありません。
トイレも家全体がトイレだと思っているので1日一回のサイクルでするオシッコはしたらすぐに拭けるように見守り、夜は冷暖房してお風呂場で寝てもらっています。手前に毛布をひいて奥でトイレします。
朝起きたらちゃんとしてくれていてシャワーで流して終了です。動物園のようです。
時々ニ階の廊下でして踏んで歩き回りべちゃべゃになっている時がありますが、あーやられたと思いながらも拭きます。
錯乱状態で怒り狂っていたり意思の疎通が難しかったりするので保護したこと、この子はどう思ってるのかな?と思う事もありますが、日向ぼっこをしている時や、ご飯の時だけ寄って来てくれたり気持ちの変化を出してくれた時が最大に可愛くて可愛くて。
自分の自己満足にはなりますが家に来てくれてありがとうという気持ちです。
そんなジジちゃんも5歳になりました。
保護猫活動、活動の仕方は人それぞれですが、私は少しずつ自分なりに、猫にも自分にも負担にならないようにお手伝いできたらいいなと思います。
長文読んでくださりありがとうございました。
担当 今江
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